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サーフィンコラム - 贅沢ってなんだ?

世界各地をサーフトリップする機会が多い中野晋氏が感じたパプアニューギニアのサーフィンがいかなるものだったのか、彼の経験を下に連載が始まります。
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世界各地をサーフトリップする機会が多い。これまで名の知られたサーフポイントにはかなりの確率で旅してきたのだが、その中でわかったことがある。それは、「楽しい」と思えるサーフトリップは、いい波と最高の仲間はもちろん、混雑しないことが絶対条件になる、ということ。どんなに完璧な波が割れていようとも、それに乗れなければ絵に描いた餅、畳の上の水練、なのである。  60歳を超えたサーファーが、あるとき波質がいいことで有名なインドネシアのメンタワイに行ったそうだ。しかし、帰ってきたときに口から出てきた台詞がこうだった。「いい波なんだけど人が多くて乗れないよぅ。ストレスなく乗れるところが結局一番いいよぅ」。この含蓄がありまくる言葉がずっと僕の心の中で響いている。

 そこでパプアニューギニアとなるのだが、過去4度訪問していて、いずれも、どのポイントで入ろうが、混雑したためしがない。なぜだろう。不思議だった。だが、パプアニューギニアのサーフィンには一つの決まり事があると聞き、その内容を説明してもらって、合点がいった。己の膝を軽くぽんと叩いた。  パプアニューギニアにはSAPNGというサーフィン協会が存在し、その協会が各サーフエリアを一つにまとめている。そして「基本的に一つのポイントで入ることのできるサーファーは10数名のみ」と定め、ツーリストとローカルをコントロールしているのだ。だから、ここを訪れたツーリストは自分たちの好きな波だけに乗れるのである。実際に行ってみるとわかるのだけど、これって究極の贅沢なんじゃないかとさえ思えてくる。

 こんな理想的な環境が保てているのは、パプアニューギニアの持つ文化的な特異性にある。この国には昔から地主制度が根強く残っていて、海底のリーフ一つをとっても所有権があるのだそうだ。つまり、その海に入るには許可が必要になり、逆にいえば許可さえもらえれば、仲間だけで独占してサーフィンすることができるということ。そして、その許可をマネージメントしているのが、SAPNGなのである。

 パプアニューギニアには訪れたツーリストが心地よく海に入ることのできる環境が整っている。いい意味で、サーフィンカルチャーが発展途上にある国だからこそ実現できた制度だ。この制度を26年前に考案し、この国に根付かせたSAPNG会長であるアンドリュー・アベルが、とても印象的なことを言っていたので、ここに記したい。 「私はパプアニューギニアをバリ島にしたくなかったんだ。だって、せっかくお金を払い、仕事を休んでまで来てくれたのに、人がいっぱいで波に乗れなかったらかわいそうじゃないか。この国に来たからには、思う存分楽しんでいって欲しいんだよ」

つづく。。。



中野晋 ライター/エディター 1971年生 新潟県出身 千葉県在中。21歳のときに波乗りと出会いカリフォルニアへ渡る。flow、SURFTRIP Journal などのサーフィン専門誌に携わり、現在は SURFTRIP Journal のディレクターを務めるかたわら、執筆、編集、翻訳をこなす。世界を旅する中、2009年にパプアニューギニア初上陸。これまでの旅先とは一線を画すワイルドな波の数々に、すべての概念が吹き飛ばされる経験をする。

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木製サーフボード

バニモエリアのヤコに行った時の事。 ヤコに到着して車を降りて一番初めに目に入って来たのは、木に立て掛けてある木製サーフボードでした。 まるでオブジェのようですが、聞くところによると子供達はこれに乗ってサーフィンするとのこと! よく見るとちゃんとフィンもあるしリーシュコードも付いてます! 実際にそのボードでのサーフィンも観ましたが、『泳いでるのかな?』と思うぐらい半分沈んだ状態でパドリング。 『乗ってもただ滑るのが精一杯だろう』と思いながら観ていたら、なんなくテイクオフしてボトムターンからトップターン!! 一緒に観ていたメンバーも拍手喝采! パプアニューギニア名物と言っても過言ではないでしょう〜。[投稿者:blissさんのクチコミ]


上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。クチコミ先の情報の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

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