観る | セピック川の旅行のクチコミ

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  • 投稿者:numa
  • 2012-09-10 13:22

セピック川 - 観光 - ハウスタンバラン

ハウスタンバランを見ずしてセピックは語れないでしょう。彼らの精霊信仰のよりどころであり、文化的ランドマークだからです。ポートモレスビーの国会議事堂もハウスタンバランをイメージして作られているほどですから、パプアニューギニアを代表する建築と考えていいはずです。

ハウスタンバランは部族の男にとって重要な場所。そこで成人になるための痛みを伴う通過儀礼を受け、部族の一員になるための様々な教育が施されるからです。セピック流域に数多いワニ信仰の場合、男たちはある年齢(15歳前後)に達すると、ハウスタンバランの2階に集められ、鋭く尖った竹で体中を傷つけられます。血まみれになりあまりの痛さに気絶し、やがてその傷が突起となって体に刻まれるころ、彼らは一人前の男となるのです。

川を航行している村に近づくと、まず目に入るのがハウスタンバランの屋根。集落の他の家屋と同様、木の柱と梁で形作られ、パンダナスなどの葉を安で作られた壁に覆われます。普通の家屋の数倍の大きさがあり、ヨーロッパの大聖堂のようなランドマーク的存在です。屋根には精霊をかたどった木像やマスクがちりばめられていて、その様子はさながら「金のしゃちほこ」といったところでしょうか。近くで見ると威圧されるほど見事な建築物は、風の影響で20年程度が寿命だとか。定期的に立て替える聖堂といえば、伊勢神宮を思い起こさせます。

本来なら部族以外のものはハウスタンバランへ入ることが許されません。ただし観光客の場合は別。観光客を受け入れている村は異文化に対してオープンですから、彼ら固有の精霊信仰や歴史について積極的に解説をしてくれます。ただしキリスト教かが進むセピック川流域で、ハウスタンバランは次第に重要性を失い、損壊が進みつつあるというのが現実です。建物の一部を訪れた観光客に切り売りする行為も問題視されています。つまり私たちが訪れることのできるハウスタンバランは観光目的で保存され、現金収入のための道具として存在しているケースも少なくないのです。

精霊信仰に対するロマンと、固有の宗教を取り巻く厳しい現実。この両面を理解しつつ、ハウスタンバランを見物すると、セピックに対する知識がよりいっそう深まるでしょう。

それと、中に入るときは帽子を必ず脱ぐように。くれぐれも精霊に対して失礼のないように。

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